フォンセカ・ギマラエンス　フォンセカ　ヴィンテージ・ポート　2000　750ML
Fonseca Guimaraens　Fonseca Vintage Port

1815年にフォンセカ家が創業、その後、初代のマヌエル・ペドロ・ギマラエンスが事業に参画します。以来、ギマラエンス家は1世紀以上にわたって会社を率い、一流のヴィンテージ・ポート・メゾンとしての評価を確立しました。現在のダヴィド・ギマラエンスに至る6世代にわたり、一貫したハウススタイルと品質を誇るポートワインを造り続けています。
フォンセカ・ギマラエンス社では特別良好な収穫に恵まれた年に、ヴィンテージ・ポートを仕込むことを決定します。その条件は、強さ、奥深さ、熟成の可能性を備えていることです。また、フォンセカ　ヴィンテージ・ポートは、キンタ・ド・クルゼイロ、キンタ・デ・サント・アントニオ、そして、そして、フラッグシップであるキンタ・ド・パナスカルといった素晴らしい畑のブドウを使用しています。これらの畑は、それぞれ特徴的なテロワールを持ち、このワインの際立った品質とハウススタイルに重要な役割を担っています。木樽で熟成させるポートワインとは異なり、ヴィンテージ・ポートは何十年もの間、瓶の中で熟成と発展を続け、ブドウ畑の特徴とプロデューサーの影響の両方をその個性に刻み込みます。
雨に見舞われた1999年の収穫の後は寒く乾燥した冬が続きました。4月と5月はとても雨が多く、年間降雨量の半分がこの2ヵ月に降りました。6月と7月は乾燥していて、8月も乾燥が続き、月の前半は非常に暑くなりました。8月下旬から9月上旬にかけては、暖かい日が続き、完璧な成熟条件となりました。さらに9月の数日間の雨が理想的な条件をもたらし、ブドウは成熟を終えました。できあがったワインはフルボディで、色も濃く、アロマも魅力的なものとなりました。

凝縮した豊かな果実の力強く深みのあるアロマは、フォンセカのワインの典型的なスタイルです。豊かなカシスとプラムのアロマに、花やスパイスのノートが加わります。フルボディでベルベットのような口当たり、やわらかく熟したタンニンとグリップがあり、フルーティな余韻が長く続きます。熟成を経て、ドライフルーツ、ナッツ、チョコレートのニュアンスと、複雑さを増すでしょう。
クルミ、アプリコットやイチジクなどのドライフルーツはヴィンテージ・ポートとの相性が抜群です。また、ブルーチーズや風味豊かなチーズとともに。
※お飲みになる前に、数時間前にボトルを垂直に立て澱をボトルの底に落とした後、デカンタージュをおすすめします。

※2013年のワイン・アドヴォケイト誌より
2000年ヴィンテージのフォンセカは、フィネスを存分に表し、ピュアなブラックベリー、ジュニパーベリー、甘草の香りとスローベリーのタッチがある。そしてエイドリアン・ブリッジが言ったように、おそらく10年の瓶熟成の後、閉じ始めたばかりなのだろう。味わいは非常に細やかなタンニンに支えられ、官能的でしなやかなテクスチャーと素晴らしい酸味がある。調和とシンメトリーは魅力的で、フィニッシュは正確で、この先の長い未来を示唆する持続性を示している。